手のひらを返すと骨はどうなる? 橈骨と尺骨の会話
Nov 01, 2026
橈骨「私は母指側にいるよ」——尺骨「私は小指側。肘の後ろの出っ張りも私の一部だよ」。この会話を、実際の骨の目印に結びつけてみましょう。位置関係を覚える基準は、手のひらを前へ向けた解剖学的肢位です。
A4横向きで印刷できます。お手本の次のページが、同じ指示線を使った名称空欄ワークです。図版はクリックして拡大できます。
最初に、骨名と筋名を分ける
Bは骨の部位名、Mは筋付着部です。図の向きと左右を確かめてから、骨の位置を先に学びます。原画の赤線は保持し、骨の境界線と混同しないようにします。指示線の先は代表位置で、付着域や骨の面全体の広がりは周囲の形と合わせて読んでください。
骨の位置を確認する:Bのお手本
図は左前腕の前面で、回外位に対応する骨の並びです。橈骨は近位端が小さく遠位端が幅広い一方、尺骨は肘に近い側が大きくなります。尺骨の肘頭と滑車切痕、橈骨の頭と粗面を見つけると、骨の名前を輪郭から判断できます。[1,2]
回内では、橈骨が尺骨に対して回旋し、前から見ると両骨が交差する関係になります。回外では平行に近い関係へ戻ります。この図自体は運動の連続画像ではありません。「前腕の前面図」と「回内後の骨の位置」を同じものとして扱わないことが大切です。
| 番号 | 骨の部位名 | 位置を探す手がかり |
|---|---|---|
| B01 | 肘頭 | 尺骨近位端 |
| B02 | 滑車切痕 | 尺骨の大きな切痕 |
| B03 | 橈骨頭 | 橈骨近位端 |
| B04 | 橈骨粗面 | 頸のすぐ遠位 |
| B05 | 尺骨 | 図の左側の骨 |
| B06 | 橈骨 | 図の右側の骨 |
筋付着部を別に確認する:Mのお手本
| 番号 | 筋名 | この図で示す骨側の付着 |
|---|---|---|
| M01 | 上腕筋 | 停止:尺骨粗面・鉤状突起 |
| M02 | 上腕二頭筋 | 停止:橈骨粗面 |
| M03 | 方形回内筋 | 停止:橈骨遠位前面 |
この表は図で示す側の付着です。筋全体の起始・停止を両方網羅する一覧ではありません。[2]
名称を記入して、淡く塗ってみよう
①橈骨と尺骨を淡い2色で区別する。②肘側と手首側を記す。③Bの名称を記入する。④図の横に2本の線を描き、回外と回内での位置関係を模式的に説明する。⑤Mのページでは骨の粗面と筋名を分けて書く。
PDFのお手本ページを隠し、空欄ページだけで取り組んでください。最初に鉛筆で名称を書き、答え合わせの後で淡く着色すると、修正しやすくなります。原画の赤線や細い骨の輪郭が隠れるほど濃く塗らないようにします。
答えと、説明するときのポイント
図の右が橈骨、左が尺骨です。肘頭と滑車切痕は尺骨、橈骨頭と橈骨粗面は橈骨に属します。上腕二頭筋は橈骨粗面に、上腕筋は尺骨近位部へ停止します。方形回内筋は尺骨遠位前面から起こり、橈骨遠位前面に停止します。Mの点は骨上の代表点であり、筋腹の位置そのものではありません。
古典図を読むときの注意
運動の模式線は骨の正確な三次元軌跡を表しません。肘と手首の両端を意識しながら説明する練習に使います。腱が通る溝と、腱が付着する面も分けて読みましょう。
明日の復習:図を見ずに一言で説明する
名称だけでなく「どちら側にあり、何を根拠に見分けたか」を一文で書きます。正答数と、迷ったB・M番号を残してください。翌日は図の配置を変えて再回答し、番号だけを覚えていないか確かめます。
図版と参考文献
図版提供・日本語注釈:Kazuhiro Kurosawa。Grayの古典図をもとに、提供された原画を保持して日本語名称と指示線を加えました。現代の名称・部位の説明を[1]、原図と付着部を[2]で照合しています。
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