この椎骨は頸椎? 胸椎? 特徴から考える鑑別カード
Nov 07, 2026
「小さいから頸椎」「大きいから胸椎」と、図の見かけの大きさだけで判定していませんか。印刷された図の縮尺は変えられます。今回は横突孔と肋骨に対応する関節面を根拠にして答えます。
A4横向きで印刷できます。お手本の次のページが、同じ指示線を使った名称空欄ワークです。図版はクリックして拡大できます。
最初に、骨名と筋名を分ける
今回は骨の部位名Bを学ぶ回です。図の向きと左右を確かめ、青い輪の位置を骨の形と結びつけます。筋付着部の位置はこの教材では問いません。指示線の先は構造を確認する代表位置です。
骨の位置を確認する:Bのお手本
図Aは典型的な頸椎の上面、図Bは典型的な胸椎を側方から見た図です。頸椎の横突孔は左右の横突起にあり、中央の椎孔とは別の孔です。胸椎では椎体の肋骨窩と、横突起の肋骨との関節面を確認します。[1,2]
骨の構造名を先に書き、その組み合わせから骨の種類を答えましょう。棘突起の形も手がかりですが、頸椎にも胸椎にも例外があります。一つの特徴だけですべての椎骨に当てはめないことが、鑑別の練習では大切です。
| 番号 | 骨の部位名 | 位置を探す手がかり |
|---|---|---|
| B01 | 椎体 | 図の前方の大きな部分 |
| B02 | 椎孔 | 中央の孔 |
| B03 | 横突孔 | 横突起内の左右の孔 |
| B04 | 棘突起 | 後方の突出 |
| B05 | 椎体 | 前方の大きな部分 |
| B06 | 肋骨窩 | 肋骨頭に対応する関節面 |
| B07 | 横突肋骨窩 | 肋骨結節に対応する関節面 |
| B08 | 棘突起 | 後下方への突出 |
名称を記入して、淡く塗ってみよう
①見出しを隠し、図A・Bの種類を答える。②判定の根拠をそれぞれ一つ記す。③Bの名称を空欄へ書く。④中央の椎孔と横突孔を同じ孔として塗っていないか確認する。⑤同じ大きさに印刷し直しても使える根拠か考える。
PDFのお手本ページを隠し、空欄ページだけで取り組んでください。最初に鉛筆で名称を書き、答え合わせの後で淡く着色すると、修正しやすくなります。原画の赤線や細い骨の輪郭が隠れるほど濃く塗らないようにします。
答えと、説明するときのポイント
図Aは横突孔を持つ典型的な頸椎、図Bは肋骨と関節する面を持つ胸椎です。横突孔と椎孔は異なる構造です。図Bの横突肋骨窩は肋骨結節と対応し、椎体側の肋骨窩は肋骨頭に対応します。図の大小や紙面上の上下だけは、骨の種類を確定する根拠になりません。
古典図を読むときの注意
第1・第2頸椎や第7頸椎、移行部の胸椎などには異なる特徴があります。第11・第12胸椎は横突肋骨窩を欠くため、「すべての胸椎にある」とは覚えません。今回の図は骨名Bを問う教材です。
明日の復習:図を見ずに一言で説明する
名称だけでなく「どちら側にあり、何を根拠に見分けたか」を一文で書きます。正答数と、迷ったB・M番号を残してください。翌日は図の配置を変えて再回答し、番号だけを覚えていないか確かめます。
図版と参考文献
図版提供・日本語注釈:Kazuhiro Kurosawa。Grayの古典図をもとに、提供された原画を保持して日本語名称と指示線を加えました。現代の名称・部位の説明を[1]、原図と付着部を[2]で照合しています。
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