骨肉腫の国試問題から学ぶALP・LDH|乳酸はなぜ酸素があってもつくられる?糖新生・コリ回路まで解説

国試対策 生化学 Nov 06, 2026
骨肉腫とALP・LDH・乳酸。解糖系から乳酸シャトル・コリ回路までを図で解説する記事のカバー。

「理由で解く」の学習者から、骨肉腫の問題をきっかけに「ALPやLDHはそもそも何をしている酵素なのか」という質問が寄せられました。

この記事では、国家試験の1問を入り口にして、ALPとLDHの違い、解糖系と乳酸、そして乳酸がエネルギー源やブドウ糖の材料にもなる仕組みまで、6枚の図でつなげて説明します。本文中の小さな[ ]は出典へのリンクです。読みながら原典を確かめられます。

この記事で学べること

  • 骨肉腫の典型的な所見と、国試問題の正誤の理由
  • ALPとLDHがそれぞれ何をする酵素か
  • 骨肉腫でALP・LDHは「必ず」上がるわけではないこと
  • 解糖系の10段階と、LDHが担うNAD⁺の再生
  • 酸素が十分にあっても乳酸がつくられる理由
  • 乳酸シャトル、糖新生、コリ回路の関係

第1章|骨肉腫の国家試験問題を解いてみよう

国試過去問|第32回 柔道整復師国家試験(2024年)午後 問58

骨肉腫で正しいのはどれか。

  1. 1長管骨骨幹部に好発する。
  2. 2高率に肝転移をきたす。
  3. 3単純エックス線でスピクラ状骨形成を示す。
  4. 4血液所見でアルカリフォスファターゼは低値を示す。

正解:3 [厚労省 正答番号]

骨肉腫は、腫瘍細胞そのものが骨(類骨)をつくる悪性の骨腫瘍です。原発性悪性骨腫瘍の中で最も頻度が高く、10〜25歳に多くみられます [日整会GL2022 p.13]。

  • 選択肢3(正しい):腫瘍がつくる骨が骨の表面から放射状にのび、単純エックス線で針のような「スピクラ」として見えます。腫瘍に押し上げられた骨膜の縁にできる「コッドマン三角」も代表的な所見です。
  • 選択肢1(誤り):好発するのは骨幹部ではなく骨幹端です。特に大腿骨遠位・脛骨近位・上腕骨近位で、膝のまわりに多くみられます [日整会GL2022 p.14]。
  • 選択肢2(誤り):血液に乗って転移する先として重要なのは肺です。ガイドラインでも、骨肉腫の肺転移の治療が独立した臨床課題として扱われています [日整会GL2022 p.71]。
  • 選択肢4(誤り):ALPは骨肉腫で高値を示すことがある検査値です。「低値」とする記述は誤りです。

選択肢4に出てくるALPと、一緒に語られることの多いLDH。ここからは、この2つの酵素を手がかりに学びを広げます。

第2章|ALPとLDHは何をしている酵素なのか?

ALP(アルカリホスファターゼ)

ALPは、リン酸がついた化合物からリン酸を切り離す酵素です。アルカリ性の条件でよく働くことから、この名前があります。

  • 骨では、骨をつくる骨芽細胞に由来するALP(骨型ALP)が、骨にカルシウムが沈着する石灰化に関わります。
  • そのため、骨をつくる働きが盛んな状態で上がることがあります。骨肉腫は腫瘍が骨をつくるので、ALPが高くなる場合があります [日整会GL2022 p.17]。
  • ただし、ALPは肝臓などにも存在します。血液のALPが高いからといって、骨の病気とは限りません。
  • 成長期の子どもは骨が盛んにつくられているため、ALPの基準値がおとなより高めです。

LDH(乳酸脱水素酵素)

LDHは、ピルビン酸と乳酸を行き来させる酵素です。反応は両方向に進みます [StatPearls: LDH]。

  • この反応では、補酵素のNADHとNAD⁺が入れかわります(酸化還元反応)。
  • LDHは筋肉・肝臓・心臓・赤血球など、全身のほぼすべての組織にあります。
  • 血液中のLDHは、組織の傷害や細胞が壊れること(溶血など)で、細胞の中のLDHが血液に出ると上がります。どの臓器が原因かは、LDHだけでは決められません [StatPearls: LDH]。

ALPは「骨をつくる働き」と関わりが深い酵素、LDHは「細胞の中のエネルギー代謝」で働く酵素です。役割がまったく違うことを、まず押さえておきましょう。

第3章|骨肉腫ではALPとLDHが必ず上がるのか?

答えは「いいえ」です。日本整形外科学会の『原発性悪性骨腫瘍診療ガイドライン2022』には、骨肉腫で次の割合で高値がみられると書かれています [日整会GL2022 p.17]。

検査項目 骨肉腫で高値がみられる割合
ALP 約45%
LD(LDH) 約36〜44%

つまり、半数以上の患者さんでは高値になりません。ここから大切なことが4つ分かります。

  1. 正常値でも骨肉腫を否定できない。 検査値が基準内でも、症状や画像から疑いが残れば精査が必要です。
  2. 子どもとおとなでは基準値が違う。 同じガイドラインでは、小児のALP基準値は成人の約1.5〜2倍とされています [日整会GL2022 p.17]。成長期の高値を、そのまま異常と読まないよう注意します。
  3. 血液検査だけでは確定診断できない。 単純エックス線などの画像検査 [日整会GL2022 p.19]、そして生検による病理組織診断 [日整会GL2022 p.31] を組み合わせて、総合的に判断します。
  4. どちらも骨肉腫に特異的ではない。 ALPは肝臓の病気などでも上がり、成長期の子どもでは基準値そのものが高めです [日整会GL2022 p.17]。LDHは全身の組織の傷害や溶血などでも上がります [StatPearls: LDH]。骨肉腫で血清LDHが高いことも、乳酸が多くつくられている証拠ではありません(第5章の図4)。

国試では「骨肉腫ではALPが低値」は誤り、と覚えます。そのうえで、臨床では「上がることがある指標で、全例ではない」と理解しておきましょう。

第4章|LDHは解糖系のどこで働いているのか?

細胞はブドウ糖を分解してエネルギー(ATP)を取り出します。その最初の段階が解糖系で、細胞質で進みます。

ブドウ糖 → 解糖系 → ピルビン酸

解糖系は10段階の酵素反応からなります。前半の「準備期」でATPを2つ使い、後半の「回収期」でATPを4つつくるので、ブドウ糖1分子あたり正味2つのATPが得られます。同時に、NADHが2つ、ピルビン酸が2つできます [StatPearls: 解糖系]。

図1:解糖系の10段階。ヘキソキナーゼ・ホスホフルクトキナーゼ・ピルビン酸キナーゼの3段階は逆向きに進みにくい。グリセルアルデヒド-3-リン酸脱水素酵素の段階でNAD⁺がNADHになる。
図1:解糖系の10段階(タップで拡大)

図1で赤く示した3段階(ヘキソキナーゼ、ホスホフルクトキナーゼ、ピルビン酸キナーゼ)は、逆向きに進みにくい段階です。このうちホスホフルクトキナーゼは、解糖の速さを調節する最も重要な酵素とされています [StatPearls: 解糖系]。この3段階は、第7章の糖新生で再び登場します。

注目したいのは、グリセルアルデヒド-3-リン酸脱水素酵素(GAPDH)の段階です。ここでNAD⁺がNADHに変わります。NAD⁺は解糖系を進めるのに必要な「受け取り役」で、NADHのままたまってNAD⁺が足りなくなると、解糖系は進めなくなります。

NADHをNAD⁺に戻す道は2つあります。1つはミトコンドリアへ受け渡す経路、もう1つがLDHの反応です。解糖系が速く回るときや、ミトコンドリアのない赤血球では、LDHの反応がNAD⁺の再生に大きく役立ちます。

ピルビン酸 + NADH + H⁺ ⇄ 乳酸 + NAD⁺

図2:LDHとNAD⁺の再生。ピルビン酸は乳酸との間をLDHで行き来するか、ミトコンドリアで酸化される。LDHの反応で再生したNAD⁺は解糖系で再び使われる。
図2:LDHとNAD⁺の再生(タップで拡大)

ここで混同しやすい点を整理します。

  • LDHは、ブドウ糖をピルビン酸にする解糖系の10段階には含まれません。 その先で、ピルビン酸と乳酸の間を行き来させる酵素です(教科書によっては、乳酸ができるまでをまとめて「嫌気的解糖」と呼びます)。
  • ピルビン酸が乳酸になるとき、NADHがNAD⁺に戻ります(再生)。このNAD⁺が解糖系に戻ることで、解糖系が回り続けます。
  • ATPをつくるのは解糖系です。 LDHの反応そのものはATPをつくりません。
  • ピルビン酸のもう一つの行き先はミトコンドリアです。酸素を使う酸化的な代謝で、さらに多くのATPがつくられます。

第5章|酸素が十分にあっても乳酸がつくられるのはなぜ?

「酸素が足りなくなると乳酸ができる」と習った方も多いと思います。しかし現在の生理学では、乳酸は酸素が十分にある状態でも、常につくられていることが分かっています [Brooks 2020] [Brooks 2018]。

なぜ酸素があっても乳酸ができるのでしょうか。ポイントは、ピルビン酸の「つくられる速さ」と「使われる速さ」のバランスです。図3は、1つの細胞の中でのピルビン酸と乳酸の行き先をまとめたものです。

図3:細胞の中のピルビン酸と乳酸の行き先。ピルビン酸はLDHで乳酸になるか、ピルビン酸輸送体(mPC)でミトコンドリアに入り、ピルビン酸脱水素酵素(PDH)でアセチルCoAになってTCA回路へ進む。乳酸はモノカルボン酸輸送体(MCT)で細胞に出入りする。
図3:細胞の中のピルビン酸と乳酸の行き先(タップで拡大)
  • 解糖系が速く回ると、ピルビン酸とNADHが次々にでき、その一部はLDHによって乳酸になります。
  • どれだけ乳酸ができるか(量)は、酸素の量だけでなく、解糖系の速さ、ミトコンドリアがピルビン酸を受け入れる速さ、細胞内のNADH/NAD⁺のバランスなどで決まります。
  • できた乳酸は、細胞膜のモノカルボン酸輸送体(MCT)を通って細胞の外へ出ていき、また別の細胞に取り込まれます [Brooks 2020]。
  • 運動の強度が上がると解糖系が速くなり、乳酸の産生と利用のバランスが変わります。血中乳酸が増えるのは、このバランスの変化の結果です。
  • 安静にしているときでも、乳酸はつくられ、同時に使われ続けています。
  • 赤血球にはミトコンドリアがありません。 そのため、ブドウ糖を解糖系で分解してエネルギーを得ており、乳酸をつくり続けています [StatPearls: 糖新生]。

乳酸が増えたことは、必ずしも「酸素不足」を意味しません。ショックなどで組織が低酸素になって増えることもありますが、それだけが原因ではないということです。また、乳酸を「疲労の原因物質」や「ただの老廃物」と決めつけるのも、現在の理解とは合いません [Brooks 2020]。

ここに注意 血液検査で測る「血清LDHの値」と、細胞の中でLDHが乳酸をつくる働きは、同じ酵素の話でも別の現象です。血清LDHは、組織の傷害や細胞が壊れること、細胞の入れかわりが盛んなことなどで細胞の外に出たLDHの量を見ています。血清LDHが高いことを、乳酸産生が増えている証拠と考えるのは誤りです。

図4:血清LDHと細胞の中のLDHの違い。細胞の中ではLDHがピルビン酸と乳酸を行き来させ、乳酸はMCTで細胞の外へ出る。血清LDHは、細胞が壊れて漏れ出たLDHそのものの量を測っている。
図4:血清LDHと細胞の中のLDHの違い(タップで拡大)

第6章|乳酸は老廃物ではなくエネルギー源にもなる

乳酸は、つくられた場所で終わりではありません。乳酸シャトルという考え方では、乳酸は「つくる細胞」から「使う細胞」へ運ばれ、利用されます [Brooks 2018]。

  • 活動している骨格筋(特に解糖の盛んな筋線維)などで乳酸がつくられます。
  • 乳酸は筋肉の中で隣の線維へ移ったり、血液を通って別の組織へ運ばれたりします。
  • 心筋や、酸化能力の高い骨格筋線維は、乳酸を取り込んでエネルギー源として使えます [Brooks 2020]。
  • 取り込まれた乳酸は、LDHによってピルビン酸に戻り、ミトコンドリアで酸化されてATPを生みます(図3の流れを逆にたどる形です)。

乳酸をつくる働きと使う働きは、体の中で同時に進んでいます。Brooksの総説では、乳酸は主要なエネルギー源であり、糖新生の最も主要な材料でもあると整理されています [Brooks 2020]。

第7章|乳酸からブドウ糖ができる? 糖新生とコリ回路

乳酸のもう一つの使い道が、糖新生です。糖新生とは、乳酸・グリセロール・糖原性アミノ酸など、糖以外の材料からブドウ糖をつくる働きで、主に肝臓、そして腎臓(腎皮質)でも行われます [StatPearls: 糖新生]。

乳酸と糖新生を結ぶ循環がコリ回路です。

  1. 骨格筋などで、ブドウ糖が解糖系でピルビン酸になる
  2. LDHによってピルビン酸から乳酸がつくられる
  3. 乳酸が血液を通って肝臓へ運ばれる
  4. 肝臓でLDHによって乳酸がピルビン酸に戻る
  5. ピルビン酸から、糖新生によってブドウ糖がつくられる
  6. ブドウ糖が血液を通って、筋肉や赤血球などへ届けられる
図5:コリ回路と乳酸シャトル。骨格筋でできた乳酸が血液を通って肝臓へ運ばれ、糖新生でブドウ糖になって戻るのがコリ回路(A)。心筋や酸化能力の高い筋線維が乳酸を取り込んで酸化するのも乳酸シャトルの例(B)で、糖新生ではなくエネルギー源としての使い方。
図5:コリ回路と乳酸シャトル(タップで拡大)

糖新生は、解糖系をそのまま逆に回すだけではありません。図1で赤く示した3つの段階は逆向きに進みにくいため、糖新生では4つの別の酵素で迂回します [StatPearls: 糖新生]。

図6:糖新生の迂回路。ピルビン酸カルボキシラーゼとPEPカルボキシキナーゼでピルビン酸キナーゼの段階を、フルクトース-1,6-ビスホスファターゼでホスホフルクトキナーゼの段階を、グルコース-6-ホスファターゼでヘキソキナーゼの段階を迂回する。
図6:糖新生の迂回路(タップで拡大)
  • ピルビン酸 → オキサロ酢酸:ピルビン酸カルボキシラーゼ(ミトコンドリアで働き、ATPとビオチンが必要)
  • オキサロ酢酸 → ホスホエノールピルビン酸:ホスホエノールピルビン酸カルボキシキナーゼ(PEPCK、GTPが必要)。オキサロ酢酸はそのままではミトコンドリアの膜を通れないため、リンゴ酸の形で細胞質へ運ばれ、細胞質のPEPCKで変換されます [StatPearls: 糖新生]。PEPCKはミトコンドリアの中にもあり、乳酸から糖新生するときはこちらも使われます
  • フルクトース-1,6-ビスリン酸 → フルクトース-6-リン酸:フルクトース-1,6-ビスホスファターゼ
  • グルコース-6-リン酸 → ブドウ糖:グルコース-6-ホスファターゼ。肝臓・腎臓にあり、骨格筋にはありません。そのため筋肉はブドウ糖を血液へ出せず、コリ回路では肝臓が糖新生を担います

これらの酵素はすべての細胞にあるわけではないので、糖新生ができる臓器は限られます [StatPearls: 糖新生]。また、迂回の過程でATPやGTPといったエネルギーを使います。

4つの用語の違い

  • 解糖系:ブドウ糖をピルビン酸まで分解し、ATPを得る(細胞質)
  • 乳酸シャトル:乳酸を、つくる細胞から使う細胞へ運んで利用する考え方。使う側はエネルギー源にも、糖新生の材料にもする
  • 糖新生:乳酸などの糖以外の材料からブドウ糖をつくる(主に肝臓・腎臓)
  • コリ回路:筋肉などでできた乳酸を肝臓で糖新生に使い、ブドウ糖として戻す循環

コリ回路は、筋肉から肝臓へ乳酸を運ぶ乳酸シャトルの一つの例です [Brooks 2020]。図5のBのように、心筋などが乳酸を酸化してエネルギー源にするのも乳酸シャトルの例で、こちらは糖新生ではなくATPをつくるための使い方です。

第8章|国試対策として覚えるべき重要ポイント

  • 骨肉腫:骨幹端(膝周囲)・スピクラ/コッドマン三角・肺転移
  • ALP:骨芽細胞・骨形成と関係する酵素。骨肉腫で上がることがあるが全例ではなく、骨肉腫に特異的でもない
  • LDH:ピルビン酸と乳酸の相互変換。全身の組織にあり、血清値は特異性が低い
  • 解糖系:10段階。正味2ATP・2NADH・2ピルビン酸。逆向きに進みにくい3段階がある
  • NAD⁺の再生:解糖系の継続に必要。道はミトコンドリアへの受け渡しとLDH(ピルビン酸→乳酸)の2つ。解糖が速いときや赤血球ではLDHが重要
  • 乳酸:酸素があってもつくられる。単なる老廃物ではない
  • 乳酸シャトル:細胞の間・組織の間で乳酸を運び、エネルギー源や糖新生の材料として使う
  • 糖新生:3つの段階を4つの酵素で迂回する。主に肝臓・腎皮質
  • コリ回路:乳酸を肝臓で糖新生に使い、ブドウ糖として戻す

確認問題

確認問題|この記事のオリジナル問題(国試の過去問ではありません)

問1 骨肉腫の好発部位として正しいのはどれか。
(1)長管骨の骨幹部
(2)長管骨の骨幹端
(3)長管骨の骨端
(4)椎体

問2 LDHについて正しいのはどれか。
(1)解糖系でブドウ糖をピルビン酸に分解する。
(2)反応そのものでATPを直接つくる。
(3)ピルビン酸から乳酸をつくるときにNAD⁺を再生する。
(4)骨芽細胞に特異的な酵素である。

問3 糖新生で、解糖系のピルビン酸キナーゼの段階を迂回する酵素の組み合わせはどれか。
(1)ヘキソキナーゼとグルコース-6-ホスファターゼ
(2)ピルビン酸カルボキシラーゼとPEPカルボキシキナーゼ
(3)ホスホフルクトキナーゼとフルクトース-1,6-ビスホスファターゼ
(4)乳酸脱水素酵素とピルビン酸脱水素酵素

問4 コリ回路で、乳酸からブドウ糖がつくられる主な臓器はどれか。
(1)骨格筋
(2)心臓
(3)肝臓
(4)赤血球

解答

  • 問1:(2)。骨肉腫は骨幹端、特に膝周囲に好発します。骨幹部に多いのはユーイング肉腫です。
  • 問2:(3)。ブドウ糖をピルビン酸にするのは解糖系の酵素群で、LDHが担うのはその先のピルビン酸⇄乳酸です。ATPも直接つくらず、全身の組織にあります。
  • 問3:(2)。ピルビン酸カルボキシラーゼがピルビン酸をオキサロ酢酸に、PEPカルボキシキナーゼがオキサロ酢酸をホスホエノールピルビン酸に変えます(図6)。
  • 問4:(3)。糖新生は主に肝臓で行われます(腎臓でも行われます)。骨格筋や心臓は乳酸をつくったり、エネルギー源として使ったりする側です。

「理由で解く」で、ほかの問題も理由から

この記事のもとになった問題は、「理由で解く 柔道整復師」で解説を読めます。正解の理由と、ほかの選択肢が違う理由まで確認できます。

参考文献

  1. 日本整形外科学会 診療ガイドライン委員会、原発性悪性骨腫瘍診療ガイドライン策定委員会 編. 原発性悪性骨腫瘍診療ガイドライン2022. 南江堂; 2022.(疫学 p.13、発生部位 p.14、臨床検査所見 p.17、画像診断 p.19、生検 p.31、肺転移 p.71)本文PDF(Minds)
  2. Brooks GA. Lactate as a fulcrum of metabolism. Redox Biol. 2020;35:101454. doi:10.1016/j.redox.2020.101454
  3. Brooks GA. The Science and Translation of Lactate Shuttle Theory. Cell Metab. 2018;27(4):757-785. doi:10.1016/j.cmet.2018.03.008
  4. Farhana A, Lappin SL. Biochemistry, Lactate Dehydrogenase. In: StatPearls. Treasure Island (FL): StatPearls Publishing; 2023年5月1日更新. NCBI Bookshelf NBK557536
  5. Melkonian EA, Asuka E, Schury MP. Physiology, Gluconeogenesis. In: StatPearls. Treasure Island (FL): StatPearls Publishing; 2023年11月13日更新. NCBI Bookshelf NBK541119
  6. Chaudhry R, Varacallo MA. Biochemistry, Glycolysis. In: StatPearls. Treasure Island (FL): StatPearls Publishing; 2023年8月8日更新. NCBI Bookshelf NBK482303
  7. 厚生労働省. 第32回柔道整復師国家試験 正答番号

図1〜6は、上記の文献をもとに独自に作図しました(図3は Brooks 2020 の図を参考に簡略化)。参照日:2026年11月6日

著者:黒澤一弘(玄康株式会社)

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